• TOP
  • 特集
  • > 耳が遠くなったら要注意!難聴が認知症リスクを高める!?

耳が遠くなったら要注意!難聴が認知症リスクを高める!?

更新日2022.08.25

|良かったら「いいね!」

このエントリーをはてなブックマークに追加

人は年齢を重ねていくと視力や聴力が衰えていきます。これは誰にでもあてはまり、ごく自然なことです。しかし当たり前のことで何も対策をしないでいると認知症のリスクを高めてしまうことをご存知でしょうか。

ここでは難聴が認知症リスクを高めてしまう理由を説明しています。

目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
難聴(なんちょう)とは?
音や会話が聞き取りにくい状態のこと
難聴(なんちょう)とは?

一般的に65歳以上の高齢者、3人に1人が難聴に当てはまると言われております。

難聴は社会生活に支障となるケースが多い症状です。日常生活で聞こえにくくなると以下のようなことが起きやすくなります。

  • 家族や友人とのコミュニケーションがうまくいかなくなる
  • 背後から来る車や自転車に気づかなくなる
  • 社会的に孤立してうつ状態に陥りやすくなる
  • 自分に自信が持てなくなる
  • 会話が成立しなくなることでトラブルが起きやすくなる
  • 認知症のリスクが高まる

難聴には、年齢からくる加齢性難聴(かれいせいなんちょう)のほかに、中耳の感染症や鼓膜の損傷・内耳や外耳の奇形などによる伝音難聴(でんおんなんちょう)と内耳以降の機能に問題があることで起こる感音難聴(かんおんなんちょう)、伝音難聴と感音難聴の症状が合わさった混合性難聴(こんごうせいなんちょう)があります。

加齢性難聴(かれいせいなんちょう)はいつ頃から始まる?
加齢性難聴(かれいせいなんちょう)はいつ頃から始まる?

加齢性難聴は誰にでも起こり得る症状です。一般には50歳を超えてくると徐々に始まると言われており、65歳頃から難聴の割合いが増えていきます。

75歳以上になると全体の7割以上の方が難聴になるとの報告もあります。

加齢性難聴は現在のところ治療で治すことはできません。加齢性難聴は高齢者に多いと言われておりますが、聴力の低下には個人差があり、若年層でも難聴になることがあります。

耳が遠くなったと感じたら、まずはかかりつけの耳鼻咽喉科へ行って検査をしてもらうことをお勧めします。

認知症リスクの筆頭は難聴だった!?
認知症リスクの筆頭は難聴だった!?

加齢性難聴は、有毛細胞が障害されることで難聴が起こると言われております。

有毛細胞は音の振動を電気信号に変えて脳に伝える役割があります。加齢や騒音などが原因で有毛細胞が傷ついてしまうと再生することがないため、加齢性難聴は治療方法がないと言われております。

■ 認知症リスクとなる12の原因

認知症リスクの原因となるものには、難聴のほかに以下のことがあると言われております。

「難聴」「教育」「高血圧」「糖尿病」「肥満」「喫煙」「うつ病」「社会的孤立」「運動不足」「過度の飲酒」「頭部外傷」「大気汚染」

生活習慣病は認知症と密接な関係にあります。生活習慣病が引き起こす動脈硬化は、脳の血管に影響を及ぼすため、認知機能の低下にもつながります。

■ 難聴が最も認知症リスクが高い理由

難聴が最も認知症リスクが高い理由

日常生活で聞こえにくくなと認知症のリスクが高まるとありましたが、難聴になると加齢による脳の萎縮をさらに早めてしまうことが明らかになっております。そのため、コミュニケーション能力の低下から認知機能の低下につながり、認知症リスクが高まることになります。

■ 難聴を予防するには?

難聴を予防するには?

難聴を予防するには、普段から耳に負担をかけないことが大切です。例えば常に大きな音が出ている場所や騒音が止まない場所などは、なるべく避けるようにしましょう。テレビや音楽を常にヘッドホンで聴いている方は、音量に気をつけることをお勧めします。

耳への負担を軽減させるには、静かな場所で耳に休息を与えることも有効だと言われております。仕事等で常に騒音環境下にいる方は、耳栓を使用するなどの工夫をしましょう。

難聴は治る場合がある!?
難聴は治る場合がある!?

難聴の種類によっては、治療で治る可能性があると言われております。

一般には、感音性難聴は治療が難しいのですが、伝音性難聴は耳垢や異物、炎症や腫瘍が原因となることがあるため、医学的な治療を行えば改善する場合があります。

病気(感染症)や鼓膜の損傷などによる難聴も同様に薬物投与や手術により改善が期待できると言われております。

まとめ
まとめ

難聴は会話のキャッチボールが減るため、十分なコミュニケーションが取れず脳の萎縮速度を早め、認知症のリスクを高めることとなります。

会話の聞き取りが困難な場合は、補聴器等で不自由さを軽減することにより、認知症リスクを下げることができると言います。

聞こえ方が普段とは違う場合や、耳が遠くなったと感じたら、年齢に関係なく耳鼻咽喉科の医師に相談するようにしましょう。

こんな記事も読まれています