「いくら年をとったからといって、老人ホームや介護施設には入りたくない」。
「生まれ育った家で最期まで過ごしたい」
そう思っている高齢の方も多いことでしょう。確かに、国の方針としても「住み慣れた地域で長く安心して暮らす」ということを目的とした地域包括ケアシステムの構築に力を入れていますし、実際に、特別養護老人ホームをはじめとした公的な介護施設は入居待ちの列ができており、そもそも希望の介護施設に入居できないという現状もあるでしょう。
しかし、家族による介護は、第三者が介入しないという安心感がある反面、家族だからこそのストレスにつながることは想像以上に多いものです。そこで活躍するのが、介護を担ってくれるホームヘルパーや、訪問して医療ケアを行ってくれる訪問看護師や訪問の医師など。
また、身体の状態によって外出できるようであれば通所介護、いわゆるデイサービスの利用も効果的に。事実、デイサービスの利用者数は近年、右肩上がりに伸びており、その需要に後押しされるように事業所の数もかなり増えています。
選択肢が増えてきたからこそ、「誰に」「何を」頼んで、「どこの」事業所を利用するかの相談をするなど、在宅介護についての知識・情報をしっかりと蓄えて、快適な在宅介護生活を送ってくださいね。
ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴、排泄、衣服の着脱などの日常生活の介助や、料理・洗濯などの生活援助を受けるサービスです。
デイサービス事業所に通い、入浴や食事、その他日常生活の介護を受けられるサービスです。デイケアは、老人保健施設や病院に通い、機能維持や機能回復を目指し、理学療法や作業療法を中心にリハビリテーションを受けられるサービスです。
別名“ショートステイ”とも呼ばれ、仕事の繁忙期や旅行などで家族が一時的に介護ができないような時に、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどの施設に短期間(数日~1週間)入所し、入浴や食事、その他の日常生活における介護を受けるサービスです。
デイサービスを中心に訪問介護、ショートステイの3つのサービス形態が一体となり、24時間切れ間なく提供されるサービスです。地域密着型サービスのひとつで、原則として施設のある市区町村に住民票のある方が利用の対象となります。