ユニットケアは、福祉への取り組みが進んでいるスウェーデンで行われており、日本でも特別養護老人ホームで取り入れられております。
特別養護老人ホームでは、入居者がそれぞれの個室に入るため、プライバシーが保護されています。また食事介助や入浴介助を行う際も、各ユニットごとに行われるため、個別に介護ケアを行うことができます。
ユニットケアの大きな目的は、入居者が介護を必要としていても、他の入居者との交流や、普通の生活が送れるように支援することです。
ユニットケアの大きな特徴は、やはりプライバシーが確保されているところにあるでしょう。そしてユニット内においては、職員を中心に入居者との人間関係を構築することができます。
- プライバシーが確保されている
- 個別に介護ケアが行われる
- 自宅にいる感覚で生活ができる
- 感染症リスクを最小限に抑えられる
- 設備が整っているため料金が割高である
- 職員環境が十分でないと介護サービス低下の恐れがある
- 人間関係が壊れると住み替えの問題が起こる
ユニットケアは2002(平成14)年に制度化されました。ユニットケアの普及は年々増えており、共用スペースを囲うように個室が設けられるようになりました。
しかしそれに対応する職員不足による問題点が挙げられており、人材採用と育成を進めていかなくてはなりません。
また、職員のユニットケアに対する目的や本質の再確認が求められており、入居者ごとの個別ケア(認知症や重度者への対応や看取りの対応など)に関する能力や、主体的に考えてユニットをマネジメントできる能力が重要になると考えられております。