介護をする上で最も難しいとさえ言われている「声かけ」。難しい理由には、声をかける相手や状況により、幸せな気持ちにさせるのも嫌悪感を抱かせるのも紙一重だからです。
ただし注意すべきポイントはいくつかあるため、実践する前に確認しておくようにしましょう。
観察と推測
声かけは日々の積み重ねが大切です。今日上手くできたからといって明日また上手くできるとは限りません。
相手が求めるものや状況など常に同じではないため、相手をよく観察し求めている言葉を推測することがポイントです。
簡単なようで非常に難しいことですが、上手くできたとき、できなかったときを次に繋げるようにしていくことが大切です。
言葉遣い
基本的なコミュニケーションとして敬語や丁寧な言葉を使うことがポイントです。
相手を敬うように心がけることで、自然と言葉遣いにも表れてくるため、声かけがスムーズにできるでしょう。
表情
相手に声かけをする際は、明るい表情で話すことがポイントです。
ただ笑顔をするだけでなく、しっかりと相手の目を見て声かけをすることが大切です。相手を不安にさせないように接することで、相手からの信頼を得ることにも繋がるため、負の感情は表に出さないようにしましょう。
声の使い方
基本的には、はっきりとした声で少しゆっくり声かけをすることがポイントです。
難しい言葉を多用してしまったり、長い言葉を使ったりすると相手が理解できずに悪い方向へ陥りやすくなります。
伝えるべきことは簡潔にまとめるように心がけましょう。
ボディランゲージ
相手に何かを伝えたいときは、声かけだけではありません。ジェスチャーやユマニチュードを実践することもポイントです。
表情や目線、動作でのコミュニケーションは、非言語コミュニケーションと言われており、高齢者との会話においては効果的な手段のひとつです。
言葉がなくても相手の手をとることで、会話以上に伝わることもあります。