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デング熱(でんぐねつ)

デング熱は、デングウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。
デングウイルスを媒介する蚊が生息する地域は、熱帯・亜熱帯を中心に100か国以上あり、全世界で年間約1億人の患者が発生しているとも言われています。日本でも2014年に約70年ぶりの国内感染が報告され、国内でも注意が必要です。

【デング熱の症状】
典型的には、蚊に刺されてから2日〜15日(多くは3〜7日)の潜伏期間の後、高熱(38〜40℃)・頭痛・眼窩痛・関節痛・筋肉痛・発しんなどを呈します。症状は1週間ほどで回復します。
ごく稀に重症化して、出血症状やショック症状を呈するデング出血熱を起こすことがあります。

【デング熱の感染経路】
ウイルスを持っているネッタイシマカやヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。ヒトスジシマカは、ヤブ蚊とも呼ばれ、日本にも生息しています。不顕性感染を含めて感染した人を蚊が刺すと、1週間ほどでウイルス量が増えます。その蚊に人が刺されると感染する可能性があります。 人から人へ直接感染することはありません。