新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界で感染を拡大させており、必要なマスクの数が確保できない状況が続いております。
新型コロナウイルス感染症は、高齢者において重症化するリスクが高いとされておりますが、特に高齢者の多い介護施設では細心の注意が必要です。
現状マスクがなかなか手に入らない状況のなか、様々な手作りマスクを紹介しておりますが、今一度マスクの種類と用途を確認しておきましょう。
マスクには大きく分類すると以下の3種類に分けられます。
用途 | |
☑ 家庭用マスク | かぜ・インフルエンザ・花粉症・保湿など |
☑ 産業用マスク | 工場などで排出される粉塵対策など |
☑ 医療用マスク | 感染防止用のサージカルマスク |
マスクに使われる素材にはガーゼタイプと不織布タイプがあります。
不織布(ふしょくぬの)は繊維や糸を絡み合わせた薄いシート状の布のことで、これを複数枚重ねて通気性を保ちつつ花粉やPM2.5などの粒子を捕集する仕組みとなっております。
マスクは用途ごとに正しく使うことはもちろんですが、つけ方を間違えないことが大切です。
マスク着用のポイントは「鼻・ほほ・あご」に隙間ができないようにすること
また一部のマスクは洗って再利用ができるとありますが、一般的な使い捨てのものはウイルスを含んだ飛沫が付着している可能性があるため、使用後は速やかに廃棄しましょう。
全国マスク工業会では「マスクはウイルスそのものではなくウイルスが付着した飛沫を通すのを防ぐ」と説明しております。
マスク不足でマスクを入手できない場合は、手作りマスクの作り方を参考にしていただきたいと思います。
ハンカチやガーゼなどだけではウイルスが付着した飛沫を通してしまう恐れがあります。
おすすめはサージカルマスクでも使われているポリプロピレン不織布を間にはさむことです。
マスクはなかなか手に入りませんが、化学繊維でできた不織布であれば100円均一などでも比較的入手することができますので、是非試していただきたいと思います。
ただし注意しておくことは、手作りマスクは原則使い捨てが前提であり、市販されているマスクよりも隙間ができやすいということです。
手作りマスクはどうしてもマスクが入手できなくて困っている場合に限ります。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の報告では、飛沫感染・接触感染・空気感染のなかでウイルス感染率が最も高かったのは接触感染でした。
接触感染は感染した方が触れた場所を触ってしまうことですので、感染予防ルートを考えると手洗いが重要であることはもちろんですが、マスクをしていることで鼻や口を触ることを防ぐ効果はあります。
マスクを着用していても、ウイルスがついた手で目をこすれば感染リスクは高まりますので、手洗いをしたうえでマスクの着用をするようにしましょう。