後天的な脳の器質的障害による認知障害で、記憶したり、理解や判断をするなど認識する力が障害を受け、日常生活に支障をきたすようになった状態のこと
認知症は、老化により物覚えが悪くなる現象は含まれません。事故や生活環境の中で、脳が何らかの障害を受け、知能が低下した状態を指します。
また、統合失調症などによる判断力の低下も認知症には含まれません。更に頭部の外傷が原因で、知能が低下した場合は高次脳機能障害として扱われます。
MCI(Mild cognitive impairment)は、認知症の一歩手前の段階です。健全な状態と認知症の中間の症状ですが、明確な判断基準はありません。
厚生労働省の推計(2013年発表)では、全国65才以上の高齢者のうち、認知症は462万人、MCIは400万人と診断されています。約4人に1人が認知症、あるいはMCIということになります。
まずは生活習慣を見直しましょう。バランスのとれた食生活、規則正しい睡眠スケジュール、毎日の軽い運動といった生活のリズムは、効果があるとされています。また、米国の研究では「脳」に刺激を与える(新聞を読む、ゲームをする、パズルをするなど)ことで発症率を下げると言われています。
昨日食べた夕食が思い出せない、携帯の置き忘れが多い、転びやすくなった、周囲の会話が理解できなくなってきたなどは、認知症予備軍かもしれません。早めに専門医に相談しましょう。
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