2019年国民生活基礎調査によれば、介護を必要とする原因として最も多いのが認知症です。
認知症のなかでも多いアルツハイマー型認知症は、記憶力や判断力など脳の機能が徐々に低下するため、なかなか気づかないと言われております。
介護を必要とする原因として次に多いのが脳血管疾患です。
高齢期に発症した場合は、後遺症が残る可能性が高く介護が必要となるケースが多いと言われております。
突然親の介護が必要になることは珍しくありません。自分で何ができるかを事前に知っておくことが重要です。
■ 地域包括支援センターに相談
まずは居住区にある地域包括支援センターを確認し、相談することが大切です。
地域包括支援センターでは、社会福祉士・保健師・主任ケアマネジャーが常駐しているほか、高齢者の介護や福祉、健康や医療についてなど幅広く相談することができます。
■ 介護保険制度を利用する
日常生活の中でどの程度の介護が必要なのかを調査してもらい、要介護認定の申請を経て、かかりつけ医の診察を受けなければ介護保険制度を利用することができません。
要介護度がどのレベルなのかを把握する必要があります。
※要介護度の判定結果は約30日で郵送されてきます
介護に必要な予備知識を得ても、今後すべて介護の時間に充てられる方は少ないと思います。
介護はひとりで抱え込まないことが何より大切です。
仕事をしながらの介護は、心身ともにかなり疲労します。介護を受け止めるべきところは受け止めて、自身の健康を第一に考えながら仕事を行いましょう。
仕事を両立させていくための5つのポイントを以下にまとめてみました。
介護はは誰もが直面する可能性があるものです。上司や同僚に理解してもらうことで仕事を分担してもらったり、替わってもらったりするメリットがあります。
また職場によっては、仕事と介護の両立支援制度が整備されていることがあります。このような制度は積極的に活用していきましょう。
介護に集中してしまうと、どうしてもすべて自分でやろうと思ってしまいます。
精神的に追い詰められ、介護うつになる前に介護保険サービスを利用して、任せられるところは任せるようにしましょう。
ケアマネジャーは、要介護者および介護者(介護を行う方)の希望を組みながらケアプランを作成します。
そのため、介護ニーズや自身の仕事状況により利用中の介護保険サービスを変更したい場合には、相談して適切なアドバイスをもらうことができます。
介護を受ける側としては、介護が必要である事実を伝えることに抵抗がある場合もありますが、元気なうちに話しておくことが重要です。
協力者が多ければ多いほど自分への負担が軽減されます。近所の方とも日頃から良好な関係を築いておくことが大切です。
介護はまわりのサポートが充実していても、目に見えない疲れが蓄積されていくものです。
介護をする者が倒れてしまっては、元も子もありません。介護を深刻に捉えすぎず、自分の時間は必ず確保するようにしましょう。