子どもたちの日々の成長を手助けします
保育所をはじめとする児童福祉施設で子どもたちの世話をするのが保育士の仕事です。子どもの心身の欲求を満たしてやるだけでなく、豊かな人間性をもった子どもに育つように手助けするという大きな役割を担っています。子どもたちが心も体も健康に、そして幸せに育っていくように世話をする専門家なのです。
保育士は保護者(親)より長い時間を一緒に過ごすこともありますので、保護者以上に子どもたちに与える影響が大きく、その存在は重要です。
児童福祉法に定める児童福祉施設が職場
職場として一番に思い浮かぶのは「保育園の先生」です。 保育士の資格を持っている人のほとんどが保育所(保育園)に勤務しています。
「児童福祉法に定める児童福祉施設」では、保育士を設置することが義務付けられています。その児童福祉施設とは、児童養護施設、児童厚生施設、児童自立支援施設、知的障害児施設、乳児院、重症心身障害児施設、肢体不自由児施設、母子生活支援施設、盲ろうあ児施設などがあります。
資格を取得するには?
(1) 養成学校を卒業する
厚生労働大臣が指定する保育士養成課程をもつ学校で、決められた課程・科目を履修し、単位を取れば、卒業と同時に取得できます。大学、短期大学、専門学校があります。
(2) 試験を受ける
保育士は国家資格ですが、試験は各都道府県で実施しています。科目は筆記試験8科目と実技試験。全科目の試験に合格すれば取得できます。
なお、保育士として業務を行なう場合には、業務に就く前までに都道府県の備える保育士登録簿に氏名、生年月日その他厚生労働省令で定める事項を登録しておく必要があります。
受講資格 |
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試験日 | 筆記試験:例年8月上旬2日間 実技試験:例年10月中旬 |
受験料 | 12,900円(受験手数料12,700円+受験の手引き郵送料200円) |
受講内容 | 平成25年の保育士試験より、筆記試験科目の一部及び実技試験の分野が変更となります。 【筆記試験】 1日目 1) 保育原理 2) 教育原理及び社会的養護 3) 児童家庭福祉 4) 社会福祉 2日目 1) 保育の心理学 2) 子どもの保健 3) 子どもの食と栄養 4) 保育実習理論 【実技試験】 音楽表現に関する技術、造形表現に関する技術、言語表現に関する技術 (幼稚園教諭免許所有者以外は、受験申請時に必ず2分野を選択する。) ※1度合格した科目は3年間有効です。 ※幼稚園教諭免許を有する者については,受験申請時に幼稚園教諭免許を有することを証する書類を添えて提出することで、筆記科目の「発達心理学試験」、「教育原理試験」、「実技試験」が免除されます。 ※平成22年の試験より、「指定保育士養成施設」において筆記試験に対応する科目を修得した場合、筆記試験科目が免除されることとなりました。 |