2017年1月の介護福祉士国家試験からは、3年以上の実務経験に加えて実務者研修の受講(450時間)が義務付けられます。
制度改正前の合格を目指すなら、2016年1月試験がラストチャンス!
介護のスペシャリストとして認められる国家資格
介護福祉士は、初任者研修が介護の入り口の入門資格だとすると、現在、介護の上級資格として認定されている介護職の中で唯一の国家資格です。1987年にできた制度で、社会福祉士・介護福祉士法に基づいた資格です。
医療施設や福祉サービス施設、介護が必要な人の自宅で介護支援サービスを行うことはもちろんですが、より幅広い知識を活かし、サービス提供責任者の役割を担ったり、他のヘルパー指導を行って利用者とその家族をよりよい生活に導いていくのが介護福祉士の役割です。
超高齢化を迎えるわが国では、介護の専門知識を有する人材を確保・育成し、国民の福祉を向上、充実させるために指定した介護のスペシャリストとして知識と経験を証明する確かな資格
様々な職場で求人あり
介護福祉士の経験や能力を活かせる、様々な場所での求人があります。職場は、大きくわけて在宅と施設に分けることができます。
代表的な施設は特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス、病院など医療施設、の他に身体障害者療護施設や、身体障害者福祉ホーム、内部障害者更生施設があります。
介護福祉士の仕事は、要支援・要介護の高齢者や障害者の食事や排泄、入浴などの身体介護から、買い物や洗濯、掃除など生活介護、ヘルパーの指導やケアプラン作成まで多岐にわたります。
介護の資格の中でもより専門的な知識と経験のある介護福祉士の働き場は、さらに多く広がります。
資格を取得するには?
介護福祉士の資格を取得するには、 福祉系の高校で所定のカリキュラムの単位を修得・卒業して国家試験を受験する方法と、介護の現場で3年以上実務経験を積み受験資格を得る方法があります。3年以上とは具体的にいうと従業期間1,095日以上かつ、従事日数540日以上です。
試験内容は、筆記試験と実技試験があります。筆記試験は次の10科目群があります。1.人間の尊厳と自立、2.介護の基本、3.人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、4.社会の理解、5.生活支援技術、6.介護過程、発達と老化の理解、7.認知症の理解、8.障害の理解、9.こころとからだのしくみ、10.総合問題です。実技試験では、介護等に関する専門的技能試験が行われます。
※但し「実務経験3年以上」で、2012年度以降に実務者研修を受講し修了した方は、「実技試験」が免除されます。